借金問題に詳しい弁護士に依頼をしたいのであれば、自分で探して依頼をするのがいいですね。用件を聞きどんな手続きや措置が必要なのかを案内してくれます。借金相談について、法律と照らし合わせて本格的に行うのであれば法テラスがオススメです。 法テラスの名前はよく耳にしますが、結局法テラスとはどんな機関なのかご存じの方は少ないです。法テラスとは日本司法支援センターと言って、国が様々な法的な問題に対応するために作られた総合案内所になります。民事事件の法律問題や刑事訴訟になるような問題について、相談がある人の窓口となっています。
弁護士や司法書士を探すのは知り合いのツテがなければ面倒なことですから、こうした仲介をしてくれる窓口は便利です。また、一括払いが必要な着手金についても弁護士費用の立て替えをしてくれる点が利点と言えます。費用は分割で返済することになりますが、月1万円程度で済むので楽になります。どうしても法律問題を解決したいけれども、分割払いでなければ厳しいという場合には、法テラスによる法律扶助制度を利用すれば良いでしょう。
弁護士報酬や裁判費用を支払うことの困難な方は法律扶助制度で
最近では国のプロジェクトとして、借金相談を市役所などでも積極的に行っていますが、市役所の職員では法律に関する知識が非常に乏しいこともあって、現実的な借金相談をすることは難しいです。一口に弁護士と言っても、それぞれ専門とする分野や得意とする分野が異なるので、必ず借金問題について詳しいとは限りません。 そのため市役所で扱いきれない借金相談についても、市役所の紹介先として法テラスは名前が上がりやすいわけです。
デメリットとしては、無料相談を利用する場合は相談内容に合わせて弁護士と司法書士による面談を受けられますが、1回30分以内で最大3回までという制限があります。また、待機している法律家のレベルを選べないので、待機している法律家の中から誰に相談するかを選ぶことができません。多少は融通を効かせてくれる場合があるかもしれませんが、自分で選ぶ場合と比べるとやはり見劣りする確率の方が高いですね。そもそも凄腕の弁護士ほど、受任している事件だけで手一杯となるので法テラスの法律相談に対応するとは考えにくいです。
法テラスに相談に行ったら「こんなのでは話にならん取引明細ぐらい準備しとけ」はよくある話
法テラスに相談するメリットとしては、弁護士を探すということをしなくてもいいという点です。そのため、そこで、信頼できるおすすめの弁護士事務所などを教えてもらう事ができるのです。 また、お金の立て替えについては、法テラスで紹介された弁護士でなくても、自分で見つけた弁護士の場合でも法テラスからお金を借りることもできます。ただし、自分で見つけた弁護士の場合には、法テラスによる立て替え払いを受け入れてくれる弁護士に限定されます。
法テラスへ相談に行った人の中には、弁護士や司法書士から準備書類不足を指摘された人が少なくありません。なぜなら、専門家の意見を聞く立場でありながら、客観的な資料を持参せずに30分という短い時間でアドバイスを出せないからです。法テラスで相談を受ける弁護士や司法書士全てが同じように叱責されるわけではなく、余りにも酷いと思われた時に思わず出てしまったものでしょう。
普段依頼を受けている相手は、必ずといってよいほど詳細な資料を纏めて持参することが多いので、何をしに来たのか分からない人に対するイライラから出てしまうことはあります。しかし、実際には目を覚ませる意味合いを持って敢えてヒール役を演じている専門家がいると知っておくと良いでしょう。弁護士は受任する仕事を自らの裁量で自由に選べるので、受けたくない事件についてはアドバイスだけして受任拒否出来ます。弁護士ならば何でもしてくれるという思い上がった態度を改め、甘えた姿勢で法律扶助制度を利用しようとしないことが懸命です。本当に思い悩んで困った状態を救済するために法律扶助制度はあるので、中途半端な気持ちで何の準備もせずに法律相談を受けることは専門家に対して失礼だという認識を持たなければなりません。
最近では普通の法律事務所でも初回は無料で相談に乗ってくれることが多いので、法テラスを利用しなくても相談をすることはできます。法テラスのウェブサイトではよく相談される借金相談の内容を一覧で表示しており、イラスト付のわかりやすい受け答えを表示していますので、 法テラスに借金相談をする前にある程度参考になるのではないでしょうか？ちなみに近年法テラスで増加している借金相談としては、返済方法やヤミ金の取り立て、さらには過払い金返還請求の方法などが上げられています。 利用する価値は十分にありますね。誰かお知り合いで弁護士や司法書士の方など、法律にお詳しい方がいればすぐに依頼できますが、信頼できるプロの方が分からないという方がいましたら、法テラスというところで相談してみるといいです。
法テラスを利用する際のアドバイス
債務整理の相談を早めにしておきたいという方は法テラスを利用しましょう。実際に弁護士と直接対面して相談できるのですから、おおまかな方向性だけでも早めに決めておきたいものです。 法テラスでは無料相談の時間が30分など決められています。ですから相談することそのものはデメリットではないですよね。そして相談後は弁護士の名刺を貰ってその場では依頼はしないでおきましょう。料金体系なども聞けるのであれば聞いておくことは可能です。相性の悪い、また態度が横柄な弁護士だった場合も無理に即断即決する必要はありません。
そして平行して電話相談ができる弁護士事務所、司法書士事務所にも相談しておくことです。電話相談は通常弁護士はやりませんので電話対応は事務員だと思いますが、電話相談をしてくれる事務所は対応も良いと思いますし、債務整理の仕事も慣れていますよね。
トータルで料金面・対応などを考慮して弁護士事務所を選択すればいいと思いますよ。債務整理に関しては、直接依頼しても電話やメールで対応しても、結果に変わりはありませんので安心してください。債務整理は裁判などが絡めば年単位でかかるケースもあり、長いおつき合いになるわけですから相性の良い所に依頼したいですよね。
法テラスによる立て替え払いを利用すれば定額で依頼出来る
国が設立した法テラスによる法律扶助制度は、誰に対しても公平に利用出来るようにするため、事件内容に応じて弁護士費用の算定基準が決まっています。弁護士に依頼する際には、弁護士ごとに異なる金額の着手金と報奨金が必要になりますが、弁護士は独自裁量により自由に料金を決めて良いことになっているわけです。中には高額な弁護士報酬を求める人もいるので、法テラスによる立て替え払いを拒否している弁護士がいると知っておきまししょう。
法テラスを経由させると、受任内容により弁護士の力量に関わらず定額の料金が設定されます。弁護士業務に自信がある人にとっては、割に合わない安すぎる報酬となるので、法テラスによる法律扶助制度を利用した受任を断る弁護士が少なくありません。このため、法テラスへの面談に依らずに弁護士を探す際には、最終的に法テラスによる立て替え払いを利用出来るか確認すると良いでしょう。
