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日産自動車のカルロス・ゴーン前会長が逮捕されました。かつてゴーンによって解雇された元従業員達の恨み節が聞こえてきますよね。
コストカッターとしてルノーから派遣され日本国内の工場8割を閉鎖させたといいます。
「日産リバイバルプラン」計画の下、東京都武蔵村山市にあった日産自動車村山工場などの生産拠点の閉鎖や子会社の統廃合、航空宇宙機など余剰資産の売却 や21,000人(総従業員の14%)を目標とした早期退職制度による人員の削減など大幅なリストラを行った。同時に新車種の投入、インテリア・エクステリアデザインの刷新やブランドイメージの一新などの計画を次々に敢行。【wikipedia】
当然そこに雇われていた従業員は雇い止めになります。当時はドル円76円という異常な経済状況の中、日産は瀕死だったわけですが、ルノーから8000億円の資金を使い、これだけ工場をバンバン潰して、さらに仏のルノー工場などで日産の車を作れば誰でもV字回復できちゃうのではないかなとも思いますよね。それが日本のメディアで日産を救った救世主のごとくゴーンを神格化させてしまったわけです。
ゴーンが辣腕をふるったのは2005年まで。それ以降は売上目標などは常に未達だったといいます。この19年もの間で要の技術者の賃金は抑えられ、高待遇で外国人役員も多い中で、日産イズムは完全に消えてしまっていましたよね。
今回は『【恨み節】日産 派遣切りの女性「従業員の人生踏み台に私腹肥やした」「多くの労働者犠牲に違法行為」』についてまとめたいと思います。
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派遣社員の恨み
10年前のリーマンショックのあと、派遣社員が突然契約を打ち切られたいわゆる「派遣切り」。当時、日産自動車から派遣切りにあった元従業員の女性が、カルロス・ゴーン前会長が逮捕された事件を受けてNHKのインタビューに応じました。
日産本社の車のデザイン部門で2003年から派遣社員として働いていた神奈川県の40代の女性も突然、解雇を言い渡されました。
女性は当時の状況について「ゴーン社長(当時)から社内放送で『これからリストラを行う』と言われた。ゴーン社長は『市場の冷え込みと為替相場、それにリーマンショックなどでかつてない困難に直面している。ここから立ち上がるために全員で痛みを分かち合おう』と演説していた。その時は、しかたのないことで『経営陣の責任ではない』と言っていた。非正規や派遣社員を踏み台にしたなという印象で、しかたないけど悲しいという気持ちだった」と振り返りました。
今回、ゴーン前会長が逮捕されたことについて「結局、私たち従業員の人生を踏み台にして私腹を肥やしていたと思うと怒り、怒り、怒りしかない。ゴーン氏は私たちをコストとして切り捨てたが、日産にとっての最大のコストはゴーン氏だったのではないか」と今の心境を語りました。
女性は日産との団体交渉を求めて今も中央労働委員会で争っています。 女性は日産に対して「大量解雇はゴーン氏がやったことなので、今回の逮捕を受け、ゴーン氏の負の遺産である労働争議を解決するよう前向きに話し合いに応じてほしい」と求めました。 【引用:NHK】
彼女は10年前ですからリーマンショックの時ですね。今も争ってるというのもすごい話ですが。
「派遣は日産の従業員ではないので関係ないじゃん」確かにただの契約終了ですが、この辺りから流動的な事業規模に合わせた派遣調整や格差は顕著になった気がします。
ゴーン会長にリストラされた元社員が、ニュースのインタビューで言ってたけど… 「ゴーン会長の50億円物の年収が、リストラされた人達の総給料分寄りも多いからな」と言ってたけど… 確かに…俺でも何の為のリストラだったんだろと考えたくなるわな。コストカットの為に大量リストラして置きながら。
最新のニュースで『GM、北米5工場停止へ 1万4000人一時解雇』とありますが、このように一時解雇という形で、業績が復活してきたら再雇用などという措置はとれなかったんでしょうかね。今回は仏など海外の工場に生産拠点を移したのでどうしようもなかったんでしょうね。
多くの労働者犠牲に違法行為
日産自動車のカルロス・ゴーン前会長が逮捕された事件を受けて、かつて日産自動車などで非正規雇用で働き、雇い止めにあったという男性2人が都内で記者会見を開き、「多くの労働者を犠牲にした役員報酬で違法な行為があったというのは非常に残念な思いだ」などと現在の心境を語りました。
記者会見を開いたのは、日産自動車や子会社の日産車体で働いていて、10年前のリーマンショックのあと雇い止めにあったという男性2人です。
日産自動車の神奈川県厚木市にあるテクニカルセンターで5年余り派遣社員として車のデザインの仕事をしていたという55歳の男性は今回の事件について「役員報酬は雇い止めをされた多くの労働者が犠牲になったお金だと思う。違法な行為があったというのは残念な思いだ」と現在の心境を語りました。
そのうえで「働いていた当時もゴーン前会長がひと言言えばそれに逆らえない状況があった。日産ではまだ多くの人が働いていて、ここで本当にまともな会社になってほしい」と話していました。
日産車体の平塚市にある工場で期間従業員として組み立ての仕事をしていたという41歳の男性は「雇い止めをされたあと、この10年間アルバイトで働き、年収も200万円に満たない中、非常につらい毎日を過ごしてきた。その生活をよそにゴーン容疑者が逮捕されるような行為をしていたことに強い憤りを感じている」と怒りをあらわにしていました。 【引用:NHK】
まさに氷河期世代の恨み節ですよね。彼ら非正規はクビはやむなしとの声は多いですが、残った日産の技術系社員も冷遇ですからね。
徹底的にコストカットをして私腹を肥やす
徹底的にコストカットをして私腹を肥やすモデルですよね。呆れるくらい徹底しています。外で水を買うのも会社の金、自分の金は一切使わなかったそうです。自分の本を出版するのに翻訳など社員に手伝わせても謝礼は一切なし。
当時、ある研究開発部門のスタッフは、 「研究用に買っていたクルマの中に『マイバッハ』(ダイムラークライスラーが作っていた超高級車)があったのですが、 ゴーンさんは『こんなものは無駄遣いだ』と言って召し上げられた。どうするのかと思いきや、ゴーンさんが自分で使ってるんですよ。ひどいと思いません?」 と、いまいましそうに語っていた。
ゴーンは東京地検特捜部と全面対決
ゴーンは東京地検特捜部と全面対決のようですね。最強の弁護団をバックに付けたそうです。弁護人にライブドア事件指揮の元東京地検特捜部長、更に米系大手法律事務所ポール・ワイスと契約。
争点は『特別背任』になるそうです。
若狭氏:やはり「特別背任罪」に問えるかどうか、問える可能性を秘めて特捜部は相当力を入れると思いますね。この虚偽記載だけで終わっちゃうと、日産側からすると不服だと思うんですよ。ゴーン容疑者の個人的な犯罪、特別背任罪は個人犯罪なんですけど、それを特捜部はきちんと立件してもらうことによって、一連のものはゴーン容疑者の不正体質が全部もたらしたものだという画を描けるんですよね。
ゴーン容疑者は「特別背任罪」になるのか?元東京地検特捜部副部長の若狭氏が教える“今後のポイント” FNNプライムオンライン