トリビアの泉「走れメロスは作者の太宰治が借金を返すために走り回ったことから生まれた」

走れメロス

必ず戻ってくる、俺を信じろ」とメロスは金策作りに走り出します。これが親友の命を助けるため必死に金策に走り回る太宰の実話だったとは・・。

今回は『トリビアの泉「走れメロスは作者の太宰治が借金を返すために走り回ったことから生まれた」』についてまとめたいと思います。

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「走れメロス」は実体験に基づいたものだった

走れメロス」は人質になってしまった親友を助けるために主人公のメロスが走り続けるというストーリーで、人を信じることの大切さを説いた作品となっています。ですが親友のために走り続けたメロスの姿を自分自身の出来事と重ねて、作者の太宰治が書いた作品と言われています。

「走れメロス」を執筆するきっかけ

その出来事とは太宰治が借金を返すために走り回ったことです。太宰が借金返済のために走り回った出来事を基に書かれたというのは太宰の親友だった檀一雄が「小説 太宰治」の中で記されています。

その出来事が起こったのは昭和11年12月のことで、仕事熱海に行っていた太宰から妻である初代のもとに「借金を作ってしまって帰ることができない」と連絡がありました。そこで初代は太宰の親友である檀一雄のもとを訪ねて太宰に金を届けてもらえないかと頼み、それを承諾した檀は熱海まで金を届けに行きました。ところが、太宰は檀が届けてくれたお金も豪遊して浪費し、気付いたときにはさらに借金が膨らむことになりました。

その時の借金総額は300円で現在の価格で言うと約20万円ほどで、太宰の借金返済のために親友の檀を始めとして井伏鱒二、知人の作家である佐藤春夫にも支払ってもらうことになり、それでも300円には届かなかったため、妻の初代が着物を質に入れてお金を作り、返済したという出来事を元に4年後の昭和15年に「走れメロス」を発表しました。

「走れメロス」と太宰の実体験

走れメロスと作者である太宰治の実体験と照らし合わせてみると「走れメロス」の物語の始まりは人を信じない王様にメロスが刃向かったことで処刑を言い渡されてしまいます。その後メロスは親友であるセリヌンティウスを人質として預けて「必ず戻ってくる、俺を信じろ」と預けて走り出します。

人質となったセリヌンティウスはメロスを信じて待ち続けました。親友の命を助けるために必死で走り続けるメロス、メロスを信じて待ち続けること3日後に無事にメロスはセリヌンティウスのところに戻り、約束通り帰ってきたメロスと親友を信じて待ち続けていたセリヌンティウスに感動した王様はメロスとセリヌンティウスを許すというストーリーとなっています。

まず、太宰は親友である太宰治は親友である檀一雄を人質して預けて「必ず戻ってくる、俺を信じろ」と金策作りに走り出します。これは人質となったセリヌンティウスに対して「必ず戻ってくるから信じろ」と言う場面と同様です。そして、メロスを信じて待っていたセリヌンティウスと同様に檀も太宰を信じて待っていました。親友の命を助けるため必死に金策に走り回る太宰、これはメロスが人質となったセリヌンティウスを助けるために必死に走り続けるのと同様と言えます。

ですが、メロスは約束通り戻ってきたのに対して太宰は3日経っても戻って来ず、5日経っても帰ってこないことを心配になった檀は太宰を探しに行くことになり、そこで知人の家で将棋を打っていた太宰を発見します。そんな太宰の姿に「裏切りだ」と檀は激怒してしまったので、走れメロスのように感動的なものとはなりませんでした。

結果的に太宰治の実体験は自身をメロスに置き換えて、メロスの親友セリヌンティウスを檀一雄に置き換えて、走り続けている様子は檀のことを思いながら自身が借金返済に必死になっていることを置き換えて、美談はあるものの太宰が借金返済のために走り回った出来事がきっかけで「走れメロス」が誕生する経緯となったのは事実だと言えます。