090金融とは?
090金融とは、正規の金融業者ならば貸金業者登録に必要な固定電話・事務所を持たずに、携帯電話で全ての手続きを行うヤミ金融業者のことです。実際には携帯電話番号として使用されている090・080・070だけでなく、IP電話番号として使われている050番号にて営業している業者もします。電柱や公衆電話といった不特定多数の人の目に入る場所に、「ブラックOK」・「誰にでも貸します」といった甘い言葉を掲示して、連絡先携帯電話へ誘導する方法がよく見られます。
実際に090金融へ電話すると、本人に関する情報だけでなく家族や親戚の所在地と連絡先までを根掘り葉掘り聞くので、天涯孤独な男性に対しては融資をしない傾向が強いです。なぜなら、返済を意図的に滞らせて違法に高い利息を払わせ続けることが090金融の目的ですから、1人からいくら回収できるかという点を重視しているからです。家族や親戚から圧力を掛けることが出来ない天涯孤独な人に対しては、追い込みが出来ないために090金融は敬遠する傾向にあります。
090金融はヤミ金融業者だという認識を持つ
日本国内で正規の貸金業者として営業登録するためには、固定電話番号と事務所としての決まった住所が必要です。090金融は固定電話番号を持たない状態で営業しているために、そもそも正規貸金業者としての登録が出来ません。このため、貸金業登録番号を取得出来ずに利息制限法で定められた上限金利年率15%~20%を守らずに法外な高金利での融資を行っています。10日で1割または10日で3割といった極めて高い金利設定となっているので、一度借入をすれば返済が滞り、すぐに借入元金を上回る利息の支払額となります。
典型的な090金融は完済させずに利息を払わせ続ける
090金融の手口として、一度借入を行った債務者については、返済できる限りまで利息を払わせ続ける方法を取ります。10日で3割の利息を取る際にも、毎回返済口座は電話連絡のみで行うことになり、必ず元金まで含めた完済をさせません。返済期日当日は090金融担当者が電話に出ず、期限が過ぎてから恫喝と共に借金返済を迫る方法です。
一方、ソフト闇金と呼ばれる恫喝をせずに摘発を逃れるため、あくまでも論理的な対話を行う090金融も登場しています。ヤミ金融業者とての摘発は、警察への通報がキッカケとなるので、最初から警察へ通報されない程度に毎回返済が厳しい時には相談に乗った上で利息の軽減を行い恩を売ります。しかし、年率計算すれば軽く1,000%を超える法外な金利であることを本人が気づかないうちに、多額の現金を搾り取られるわけです。
ヤミ金融業者に強い弁護士と警察へ相談する
090金融から借入を行ってしまった場合には、そもそも返済義務が無く今まで返済したお金すら全額取り戻す権利があると知っておくと良いでしょう。090金融は、常に他人名義や架空名義の携帯電話から連絡を行うので、毎回同じ電話番号とは限らず足がつきにくいという問題点があります。
ヤミ金業者に強い弁護士へ相談して代理人となってもらった上で、警察へ被害を届け出て090金融摘発に向けた捜査に協力することが望ましいです。本人が090金融業者に対して苦情を申し立てても、弁護士や警察が介入するまでは恫喝と嫌がらせを本人だけでなく最初に伝えている家族や親戚の連絡先にまで行うので、一刻も早く弁護士と警察への相談が必要です。